結論
証人欄と届出人欄のどちらを先に書くかについて、順番の決まりは公的案内では示されていません。提出日が決まっているなら、通常のご予約は希望日の3日前までを目安に動けば間に合います。遠方の証人と郵便でやりとりする場合は往復で1週間前後を見ておいてください。

証人欄は先に書いてもらってもよいのか
証人欄を届出人欄より先に書いてもらってはいけない、という決まりは公的な案内には見当たりません。浜松市の案内も法務省の案内も、届出人と成年2名の証人による署名が必要だと示しているだけで、記入の順番までは指定していません。実際、遠方の親に先に書いてもらってから自分たちの欄を埋める、という進め方をされる方はよくいます。
ただし、順番の決まりがないことと、どんな順番でも安全であることは別です。先に証人欄を埋めてしまうと、あとで届出人欄を書き損じたときに、その証人の署名ごと書き直しになる可能性が出てきます。この点は次の節で扱います。
どちらから書くかで迷ったときの実務的な目安は、動かしにくいほうを先に確保する、です。遠方の方や日程が合わせにくい方が証人なら証人欄を先に。ご自分たちの記入内容にまだ決まっていない部分(新しい本籍など)があるなら、そこを固めてから証人にお願いするほうが安全です。
ゆき
証人の欄って、私たちが全部書き終わってからじゃないと頼めないんでしょうか。
たすけ
順番を決めた案内は見当たりません。先に書いていただいても構いません。
実際、遠方のご家族に先に書いてもらう方は多いです。
ゆき
じゃあ先にお願いしちゃおうかな。そのほうが日程が読めるので。
たすけ
それで大丈夫です。ひとつだけ、新しい本籍をどこにするかなど、まだ決まっていない欄があるなら先に固めておいてください。
あとから書き損じると、証人の署名ごと書き直しになることがあります。
記念日に提出したいときの逆算スケジュール
提出したい日が決まっている場合は、そこから逆算して動きます。当事務所の通常のご予約は、希望日の3日前までを目安にご相談ください。つまり、提出日の3日前より前に来所日を決めておければ、通常料金の枠で間に合う計算になります。
目安としては、提出日の2週間前にはLINEで相談、1週間前までに来所日を確定、遅くとも提出の前日までに署名を済ませる、という組み立てが余裕を持てます。届書の記入や新しい本籍の相談で時間を取られることを考えると、2週間あると気持ちが楽です。
3日を切ってからのご相談でも、空き状況と届書の状態を確認したうえで急ぎ対応としてご案内できることがあります。この場合は17,600円です。枠が埋まっていればお受けできないこともあるので、日付だけでも早めにお知らせください。なお、提出日当日に窓口が開いているか、時間外窓口で受け付けてもらえるかは市区町村ごとに異なるので、提出先にご確認ください。
- 提出したい日を決める(記念日など)
- 提出日の2週間前を目安にLINEで相談する
- 提出日の3日前までに来所日を確定する(通常のご予約8,800円)
- 3日を切っている場合は急ぎ対応17,600円の枠を確認する
- 提出日の窓口の受付時間を提出先に確認する
先に署名をもらったあとで書き損じたら
先に証人欄を埋めてから、届出人欄を書き間違えてしまうことがあります。このとき、二重線を引いて訂正すれば受理されるのか、書き直しになるのかは、提出先の市区町村が判断します。こちらで「この直し方なら大丈夫です」と申し上げることはできません。取扱いが分かれることがあるため、手を加える前に提出先の窓口へご確認ください。
窓口に確認する前に自己判断で修正液を使ったり、上から書き直したりするのは避けてください。訂正の跡があること自体よりも、どう直したかが問題になることがあります。まず電話で「ここをこう間違えたが、どう直せばよいか」と聞くのが最短です。
万が一、届書全体を書き直すことになった場合、証人の署名も新しい用紙にもらい直すことになります。遠方の方にお願いしていた場合はここで日数が飛ぶので、逆算の余裕はこのリスクの分を含めて取っておくと安心です。当事務所で署名した分については、書き直しになった場合の再来所を改めてご相談いただけます。
ゆき
証人に書いてもらったあとで、自分の住所を間違えているのに気づきました。もう終わりですか。
たすけ
まだ決まっていません。訂正して受理されるかどうかは、提出先の市区町村が判断します。
自分で直す前に、まず窓口へ電話して聞いてください。
ゆき
修正テープで直しちゃおうかと思っていました。
たすけ
それは止めておいてください。どう直したかが問題になることがあります。
「ここをこう間違えたのですが、どう直せばよいですか」と聞けば、窓口が方法を教えてくれます。
ゆき
書き直しになったら、証人にもう一度お願いすることになるんですね。
たすけ
新しい用紙になれば、そうなります。そこで日数が飛ぶので、逆算には少し余裕を持たせておくと安心です。
当事務所で署名した分については、再来所を改めてご相談いただけます。
遠方の証人と郵便でやりとりする場合の日数
遠方に住むご家族に証人をお願いする場合、届書を郵便で送って書いてもらい、返してもらうという流れになります。ここで見落としやすいのが往復の日数です。国内の普通郵便は、差し出した翌々日以降の配達が基本になっており、土日を挟むとさらに延びます。往復で1週間前後を見ておくと計算が崩れにくくなります。
加えて、届いた側がすぐ書いて投函してくれるとは限りません。仕事の都合で数日置かれることもあります。実際には往復の郵便日数に相手の手元の数日を足して、10日程度を見ておくほうが安全です。急ぐ場合は速達やレターパックなど、追跡できて日数の読める方法を選ぶと計算しやすくなります。
なお、当事務所は事務所での対面のみです。届書を送っていただいて署名して返す、という形はお受けしていません。遠方のご家族との郵便のやりとりと、当事務所への来所は、別の話として日程を組んでください。
ゆき
母が九州にいるので、届書を送って書いてもらおうと思っています。どのくらい見ておけばいいですか。
たすけ
普通郵便は差し出した翌々日以降の配達が基本で、土日を挟むと延びます。往復で1週間前後は見ておいてください。
お母さまがすぐ書けるとも限らないので、実際は10日ほど見ておくと崩れにくいです。
ゆき
思ったより長いですね。提出日まであと10日しかないんですが。
たすけ
ぎりぎりですね。追跡できて日数の読める送り方にすると、少し計算が立ちます。
それでも間に合わないようなら、証人欄の埋め方そのものを組み替える手もあります。次の節で触れます。
- 普通郵便は往復で1週間前後を見込む
- 相手が書いて投函するまでの数日を足して10日程度を見る
- 急ぐ場合は追跡できて日数の読める送り方にする
- 返送用の封筒と切手を同封しておく
提出直前に間に合わないと分かったとき
提出日の直前になって、証人欄が埋まらないと分かることがあります。このとき取れる手は、大きく3つです。ひとつは、提出日をずらす。記念日にこだわりがないなら、これが一番負担が軽い選択です。
ふたつ目は、証人の当てを組み替える。2名とも同じ相手に頼む必要はありませんし、夫側と妻側で1人ずつという決まりもありません。すでに1名分だけ埋まっているなら、足りない1名分をどうするかという問題に絞れます。
みっつ目が、急ぎ対応でのご相談です。3日を切っている場合や営業時間外の場合は17,600円で、空き状況と届書の状態を確認したうえでご案内します。枠が埋まっていればお受けできませんが、日付と届出の種類だけでもお知らせいただければ、その場で可否をお答えできます。
ゆき
提出したい日まであと3日なのに、証人が1人も決まっていません。もう無理ですよね。
たすけ
無理と決まったわけではありません。まず、証人欄以外が埋まっているかを見てください。
そこが整っていれば、動ける幅が残ります。
ゆき
自分たちの欄は書き終わっています。新しい本籍も決めました。
たすけ
それなら選択肢は3つです。提出日をずらす、頼む相手を組み替える、急ぎ対応で来所する。
急ぎ対応は17,600円で、枠の空きと届書の状態を確認してからのご案内になります。日付と届出の種類をお知らせいただければ、その場で可否をお伝えします。
ゆき
断られたらどうしようと思うと、聞くのが怖いです。
たすけ
聞いていただくのは無料ですし、断られたとしても提出日をずらす選択肢が消えるわけではありません。
早めに可否が分かるほうが、次の手を打てます。
先に書いてもらった署名は、いつまで使えるのか
証人に署名してもらってから提出するまでの日数について、期限を定めた案内は確認できていません。数か月前に書いてもらった届書をそのまま出せるのかどうかは、こちらで断定できないところです。間があく場合は、提出先の市区町村へ確認しておくと安心です。
気をつけたいのは、時間が経つ間に記載事項が変わってしまう場合です。証人の住所が引っ越しで変わった、本籍が変わったといったときに、書いてもらった内容と現在の情報が食い違います。この場合の扱いも提出先の判断になるので、変更があったと分かった時点で窓口に相談してください。
届書の様式そのものが変わることもあります。押印欄については令和3年9月1日の改正で押印義務が廃止されており、古い様式に押印欄が残っている場合もあります。押印は任意なので押さなくて構いませんが、様式が古いまま使えるかどうかは提出先にご確認ください。
来所前のチェック
- 提出したい日を決めて、そこから逆算する
- 通常のご予約は来所希望日の3日前までを目安に相談する
- 遠方の証人と郵便でやりとりするなら10日程度を見込む
- 書き損じたら自分で直す前に提出先へ電話する
- 間に合わないと分かったら、日付と届出の種類だけでも早めに伝える
よくある質問
証人に先に書いてもらってもよいですか?
記入の順番を定めた公的な案内は見当たりません。先に書いていただいても構いませんが、新しい本籍など未確定の欄がある場合は、そこを決めてからお願いするほうが安全です。
記念日に提出したい場合、いつ相談すればよいですか?
提出日の2週間前を目安にLINEでご相談ください。通常のご予約は来所希望日の3日前までが目安です。3日を切る場合は急ぎ対応17,600円での可否を確認します。
証人に書いてもらった後で書き損じました。訂正できますか?
訂正して受理されるかどうかは提出先の市区町村が判断します。自己判断で修正する前に、窓口へ電話して直し方をご確認ください。
遠方の証人と郵便でやりとりすると、どのくらいかかりますか?
普通郵便の往復で1週間前後、相手が書いて投函するまでの日数を足して10日程度を見ておくと計算が崩れにくくなります。急ぐ場合は追跡できる送り方をお選びください。
提出日まであと2日ですが、まだ相談できますか?
空き状況と届書の状態次第です。3日を切る場合は急ぎ対応17,600円でのご案内になります。日付と届出の種類をお知らせいただければ、その場で可否をお答えします。
何か月も前に署名してもらった届書はそのまま使えますか?
署名から提出までの期限を定めた案内は確認できていません。間があく場合や、証人の住所・本籍に変更があった場合は、提出先の市区町村へご確認ください。


